銀行はダメ。じゃあ「お金」のことは誰に相談すればいい？

「あなたのところでは絶対買わない」とまず断ろう。

政治・経済 2017.10.22

構成：片岡あけの／清談社

ファイナンシャルプランナーが保険会社とグルの場合も

　そうはいっても「銀行員に聞かないと、自分に合った金融商品をどうやって見極めればいいのかわからない」という人もいるかもしれません。

　もし誰かに相談するなら、商品を売る側ではない人に聞くのが鉄則です。どの保険に入ったらいいかを生保レディに聞いたら、間違いなく手数料の高い、自分が儲かる商品をすすめてきますよね？当たり前の話です。

　そうなるとファイナンシャルプランナー（FP）に聞くのが一つの手段ですが、ここにも落とし穴があります。じつは、FPのなかにも保険の代理店をやっている人がいて、保険の見直しと言いつつ、自分が提携している保険をすすめてくる場合があります。FPに相談する場合も慎重さが必要です。

　一番いいのは、親戚や知人に金融マンがいれば、その人に相談すること。その際、事前に「あなたのところでは絶対買わない」と伝えておけば損をする確率が低くなります。「一杯ご馳走するから、本当は何がいいかのか教えて」と。
　あとは私が書いた本を読んでみて下さい。

　よく銀行員などは「若い人と高齢者では運用のニーズが違う」「初心者とベテランでは設定が違う」などと言いますが、そのようなことはありません。投資家のタイプによって運用のニーズが違うというのは、銀行などが手数料の高い非効率な商品を売るために流しているフィクションにすぎない。

　運用のニーズは老若男女すべての人に共通しています。それは、一言でいうと「なるべく安全に、たくさん増やす」。これだけです。そう考えると、お金の増やし方というのは大変シンプルなのだとわかるはずです。銀行員に相談しなくても、自分で考えて増やすことが十分出来るはずです。